こんにちは鈴木です。
終わりのセラフの1期の放送が6月で終わりましたが、僕たちパブロのスタッフは10月開始の2期に向けて絶賛作業中です。
他に作業している作品もありますので、お知らせとして弊社ウェブサイトで順次告知されていくと思います。
話は変わりましてこの記事のタイトルからつながるお話を。
僕たちが日常の生活をしていく時に使っている感覚には「見る」「聞く」「触れる」が大きいものとしてあると思います。
特に目からの情報は大きなウェイトを占めています。
僕たちの仕事の「絵を描く」これも「目」「見る」というものによって成り立っています。
もし視覚があてにならないほどの暗闇の世界におかれたら。
そんな「闇」をみなさんは体験したことがありますか?
体験してみたくはありませんか?
闇の中でどんな感情でどんな行動ができるでしょう。
そんな好奇心を体験で満たしてくれるイベント。
「ダイアログ・インザ・ダーク」
セラフ1期の作業後にいただいた休みに行ってきました。
https://www.dialoginthedark.com/
ウェブサイトです。
以下はサイトからの引用による概要です。
‘ダイアログ・イン・ザ・ダークは、
暗闇のソーシャルエンターテインメントです。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、
暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。
その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、
そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。’
1999年から各地での開催がはじまり2009年からは渋谷区神宮前の会場で常設展として体験できます。
僕は数年前とある日記形式の漫画で存在を知りずーっと気にかけていましたがふと思い出し行ってきました。
入り口です。静かな雰囲気です。
ロゴはコンセプトを表しているように見えます。
ロビーには活動の記録があります。常設から6年です。
体験する人は8人のグループで行動します。
徐々に暗い部屋へと移動してゆくのですが真っ暗にされたときは恐怖がありました。
最後は自分の手さえ見えない闇です。
数部屋をアテンドさんの誘導でレクリエーションをしたりしながらめぐります。
同行のみんなで声を出し合い部屋にあるものに触れたりしながら空間を共有し自分なりに暗闇に感覚の世界を作って行きます。
最初はみんな知らない同士ですがお互いを気遣って手をとりあい声をかけあったりしながら徐々に仲良くなり温かい空間として認識されていきます。
トータル90分のプログラムでした。
体験のすべてを書くと長くなるので割愛しますが印象に残った1部屋のことを記します。
数部屋目での「カフェ」です。
テーブルもいすもわからない中で店員さんに誘導され着席。
メニューは店員さんが口頭で伝えます。
こぶ茶。アイスティ。ビール。さまざまです。
僕はビールを選びました。おつまみがついています。
注文が決まると見えない中で会計です。
お金も大きさや手触りでどの硬貨か紙幣か割とわかるものです。
他の人が選んだ飲み物が配られます。匂いで何がやってきたかわかるものもあります。
僕が選んだビールはグラスとビンでやってきました。
自分で注いで飲むということです。
どこまで注いだかわかるようにグラスに指をいれてみたりグラスの外側の温度でわかるように集中しながら注ぎます。
飲んでみると味覚と嗅覚が際立っていつもと違う味がしました。
終わった後は興奮が続きました。
一緒に回った人たちとお話もしました。
目を開けていても閉じていても同じ、開けているのか閉じているのかわからない感覚。
みえないからこそ感じられるもの、みえるもの。
目によった仕事をしているからこそ目に頼らない体験ができてよかったです。
季節ごとに内容も変わると聞いたのでまた体験したいです。
最後に、自分用に買ったおみやげのパンフレットです。