こんにちは、伊藤です。
GWが過ぎ去ろうとしていますね、みなさんいかがお過ごしでしたか?
今回はGW中の出来事ではないのですが、少し前に中学校へお邪魔して、
背景の仕事について講演をしてきたときのことを書こうと思います。
中学校教師をしている姉に、
職業講演会をやるから普段やっている仕事について何か話してくれ
と頼まれたのが事のいきさつです。
180人の生徒達の前で講演をするわたし・・・汗
パブロは手描きの背景作業を主にやっている会社なので、
実際に使っている筆やポスターカラー、実物の完成した背景なんかを見せたり、
その場で溝引き(定規とガラス棒を使って直線を引くこと)などを描いてみせたりしました。
やはりこういう職業は言葉でずらずら説明するより、
実演して見てもらうのが一番伝わりますね!
パレットナイフに絵の具をたっぷり付けてガサガサしたタッチ
(セラフタッチと呼んでいます)を紹介したときは
中学生たちの反応が良く、とても驚いたようでした。
最後に、
子供のころから絵を描くこととアニメが大好きで、それを仕事にできたこと、
決められた締め切りの中で質と量のバランスをどう取っていくか試行錯誤していることなどなど、
精神論的なことも話しつつ、
アニメを観るときはキャラクターばかりでなく、背景にも注目して見てね!!!
と力強く主張してこの会を終了としました。
後日、中学生たちから感想のお手紙をいただいたのですが、
背景を専門に描いている職業の存在を知らなかった、とか
全てパソコン作業だと思っていたから手描きで描いていることに驚いた、
などの感想が多くありました。
普段見ているアニメの制作現場や、まして背景・美術というマニアックな職業の
話を聞くのは興味深かったのではないでしょうか。
これをきっかけに、アニメの見方が変わったり、もっと深く楽しんで貰えたら嬉しいです!