制作裏話

ヘタリアお疲れ様です。

こんにちは、座間です。
デザフェスにいらしてくださった方々、ありがとうございました。
私も売り子をして、普段話をする機会のない視聴者の方々と直接お話できてよかったです。
特に戦コレに関して熱いトークができてとても楽しかったです。

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さてさて、惡の華の放送も佳境になってきましたが、私が美術監督をさせていただいている
「ヘタリア The Beautiful World」も残り数話で配信終了です。

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写真は先日の打ち上げの時のものです。(作業的には、ヘタリアが終わってから惡の華1話に入ったので随分と懐かしい感じでした。)

ヘタリアは、わたなべひろし監督と総作画監督岡真里子さんのコンビが素敵でした。
特に岡さんのヘタリア愛はとても心強かったです。岡さんのチョイスした参考資料の小物等が、描いてみたいと思うものばかりでしたので、こちらのモチベーションにもさせていただきました。
初めての美術監督ということで、いたらないところは山ほどあったと思いますが、ほんとうにありがとうございました。

それから、そんな美術監督についてきてくれた背景スタッフの皆さんもありがとうございました。
途中でインフルエンザにかかったりで、相方の長澤さんには迷惑をすごくかけました。
本当に、スタッフの誰がかけてもヘタリアの背景は完成しなかったと思います。

ヘタリアの個人的な効果はというと、イメージ背景を大量に描かせてもらったので、絵の具の激しい使い方を覚えました。
イメージ背景というと一見すると手抜き背景だと思われてしまうかもしれませんが、
色や質感、形の決め方等、いろんな要素を同時に考えないといけないので実はすごく難しいです。

そのような経験は、「惡の華」の背景にだいぶ活かせた(特に質感に関して)と思います。
「ヘタリア」と「惡の華」絵柄はだいぶ違いますが、考えて描いていることの根本は同じです。(下に並んでる絵が私の描いたものです。)

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余談ですが、イメージ背景以外でもヘタリアの背景はあっさりして描き込みが少ないので、惡の華より簡単に描いているように見えますが、それは違います!

描き込みの多い絵柄は手数が多い分、修正する回数も多くてごまかせるという面もあります。
少ない描き込みで形を決めていけるのが上手さだと思います。

私はその点に関してまだまだで、ベテランさんとの力の差を一番感じます。これから修行が必要です。

(さらに余談ですが、上のヘタリアの絵の「パスター♫」の文字は打ち上げで頂いた浪川さんのサインから抽出させていただきました)