スタジオPablo さかな通信

初めて飼う海の生き物たち

こんにちは。 パブロの終わりのセラフ班で背景を担当しています、今井です。
セラフでは手描きの表現を極力画面に取り入れようと取り組んでいます。
そんなセラフにかかわれるのも、あとわずかになりました。
残りの話数も頑張って取り組んで行きます。

そして今回のさかな通信ですが・・・
最近、磯の潮溜まりや漁港などに棲んでいる魚や生き物を採集したので、ご紹介していこうと
思います。

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イソクズガニ  潮溜まりの海藻が生い茂っているところにじっとしていました。

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ハサミがみえます。

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写真は水槽の中です。 動きが非常にゆっくりしていて、他の生き物に狙われやすいため、自分がいる環境に溶け込むよう海藻など身に付けてカムフラージュ(擬態)します。 目が慣れないうちはどこにいるのかまったくわかりません。

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岩の裏についていた白いカイメンを付けた状態。

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ブドウガイ  おだやかな潮溜まりの泥底にいました。体長1~2cmくらいです。ウミウシのなかまですが、派手さはなく、背中に貝殻がみえます。

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ガラス面や岩に付着した藻や海苔をよく食べ、しかもよく繁殖するので水槽内がきれいになります。

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コケギンポのなかま  小さな漁港の岸壁の底 水深3~4mのところにいました。全長8cmくらい

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ふだんは岩の狭い隙間にいて、獲物が通るのを上目遣いで見ていて、射程距離に入るなり大きく口を開けて捕まえ、すばやく棲みかに戻ります。 他の魚が近くを通ると、大きく口を開けて威嚇し、自分より大きな魚でも追い返します。

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キュウセン  水深50cm~1mくらいの砂地の浅瀬にいました。 動きがしなやかで狭い岩の間もうまく泳ぎます。 餌を捕えるのが非常にはやく、大食漢で目を常に上下左右に動かし餌を見つけ出します。そのため、他の魚がいつまでも餌を食べることができません。

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しかし夕方になると、あっという間に砂の中に潜ってしまって翌日の昼になるまで出てきません。
この間に他の魚や生き物に餌をあげることができます。写真は起きて間もない状態のもので、まだ顔に砂が付いています。

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小さなハオコゼで全長5cmくらい。  まだ慣れていないため、よく隠れてじっとしています。この水槽にはいつもハオコゼが入っています。

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潮溜まりの生物は、素手やピンセット、小さな網などで十分捕まえることができます。すばやい魚などは、
簡単な仕掛け(短い竿、細い釣り糸、軽いおもり、かえしをつぶした小さい釣り針)で釣ることができます。
捕らえた生き物(小魚2~3匹)は、フタ付きのバケツ(3Lくらい)に入れ、1時間おきくらいに海水を入れ換えます。 暑い日でなければエアポンプなしで数時間運ぶことができます。

このようにして比較的簡単に飼うことができ、初めて出会った個性的な魚や海の生物を長い期間観察することができます。