こんにちは、鈴木です。
弊社スタジオパブロでは、数年前より
『サザエさん』のオープニング背景美術を
毎回数カット描いています。
2020年春オープニング
現在放送中のオープニングは、東京がモチーフです。
1年延期になりましたが、東京オリンピックを意識したのでしょう。
オープニングについては、こちらのサイトでも記事にされています。
https://news.mynavi.jp/article/20200329-1006482/
わたしは東京駅を描きました。
後述しますが、サザエさんのオープニング背景画は
昔ながらの「手描き」で描いています。
パソコンでは無く、画用紙に絵の具と筆をつかい描きます。
納品したデータ
枠を外したデータ
東京駅との関わり
前後編の作品でしたが、スタジオPABLOでは前編のみ担当させて頂きました。
担当した中でも、印象に残っているカットは
定点アングルでとらえた、原っぱから段々東京駅が出来上がっていくカットです。
建築風景から東京駅完成までを描きました。
建設当時のことを調べるのも楽しく
「はいからさん前編」で東京駅を担当する数年前に
東京駅ステーションギャラリーで開催されていた
「東京駅100年の記憶」展で、図録を買っていたのが役に立ちました。
描いた東京駅は、映画のパンフレットにも大きく掲載されて
嬉しかったのを覚えています。
サザエさん旅の記録
「サザエさんの旅」より画像引用
まだ載っていない動画もありますが、かなりの数を視聴できます。
サザエさんオープニングをみて、各県の名所を
はじめて知る、ということもありますよね。
サザエさんオープニング 手描き背景へのこだわり
サザエさんのオープニングは
画用紙に絵の具(ポスターカラー)と筆をつかった「手描き」で描かれています。
デジタルで描くことが主流の近年ですが
監督や美術監督の方の強いこだわりで、現在もそのように描かれています。
手描き背景の持つ独特の暖かさ、柔らかさは、ファミリー向け作品である
サザエさんの雰囲気に、よく合っていると感じます。
サザエさんオープニングは現実の風景を描いているので
「行ってみたい」
「行ったことあるよね」
などと思っていただけたら嬉しいです。