制作裏話

『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland- 』の美術について

こんにちは、佐々木です。

弊社代表の秋山が美術監督を担当いたしました、

劇場作品『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』が公開されて、早いもので2ヶ月が経ちました。

私は今回初めて、美術監督補佐とティザー/メインビジュアルを担当させていただきました。

ティザービジュアル 〈2025/03/14公開〉

メインビジュアル 〈2025/06/19公開〉

公式サイト https://sh-anime.shochiku.co.jp/alice-movie/ 遅ればせながら、今作の美術についてご紹介したいと思います!

劇場作品『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』

今作は、『不思議の国のアリス』…といえば、ルイス・キャロル著が思い浮かぶと思いますが、まさにその童話の世界観とアリスに、現代日本の主人公りせが出会うところからはじまります。

描く舞台としては、『現実の世界』と『不思議な世界』。

アリス、白ウサギや青虫、ハートの女王にトランプ兵、マッドハッターと三月ウサギ、 ハンプティダンプティ、双子のトゥイードルダムとトゥイードルディーにチェシャ猫… 例えば、ハートの女王の城は、女王の恐ろしさをアピールするために 株式会社レッドハウス様が製作されたコンセプトアートをもとに、 要塞チックなお城を意識して描いています。

沢山のキャラクターのフィールドがあり、書ききれないですが 現代ならではの新解釈も込めつつ、それぞれのキャラクターが持つ世界観を大切に描き上げました。

世界観の描き分け

BGは、どちらの世界も絵の具をメインに描かれていますが、 それぞれの世界が惹き立つように、ポイントを作って描き分けが行われました。

『現実の世界』 ◉写実寄り ◉一般的なポスターカラーの絵の具が少し厚めな描き方

『不思議な世界』 ◉水彩調 ◉スパッタリング ◉空に市松模様(チェッカーボード)

こちらの世界では水彩調の描画が採用されましたが、
普段のポスターカラー制作ではやや厚めに絵の具を扱うことが多いため、
薄塗りの表現で多くの学びがありました。 また、こちらの秋山さん投稿の描画技法が、BGにて使用されています。 ぜひご覧ください👇👇

簡単にできる水彩表現
https://studio-pablog.com/9677/

おわりに

初めて美術監督補佐を担当し、スタッフの皆さんとのやりとりや 新しい描画スタイルを経験し、沢山のことを勉強させていただきました。

今作品は、社内スタッフに加え、各背景会社の皆様とフリーランスの皆様にご尽力いただき完成いたしました。

改めまして、深く感謝を申し上げます。

また、作品を一緒に作ってくださった他セクションのスタッフの皆様、本当にありがとうございました! 現在はご覧いただける劇場は多くありませんが…(汗) ぜひ機会がございましたら、ご視聴いただけますと幸いです♦  

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