制作裏話

毎日ACCA三昧

こんにちは。石田です。

絶賛ACCA13区観察課の作業中です!
怒涛の毎日ですがあれよあれよという間に半分を越えました。
このまま最後まで無事に突っ走れることを願うばかりです…。

今回はACCA特有の表現方法をご紹介致します!

美術監督の吉岡さんがACCAの世界観に合う絵柄を工夫を重ねて考えてくれました。

まず、一番重要なのが線画です。
前回吉岡さんから紹介があった通り、丸ペン、Gペンを使用しています。
この線をきっちりとかっこよく描くのが最大のポイントです。
しかし、慣れるまでが本当に大変で、滲んだり擦ってしまったり、線に抑揚をつけての表現など難しいのなんの…。
漫画家さんはすごいなあと実感いたしました。
でもアナログでしかできない味のある線が生まれます。

そして線と背景の塗りと別にしてることにより、独特の面白い表現になることもありましたよ。
美術監督さんが気に入ってくれたのはこちらのドーワー宮殿の大広間と、スイツ区の夜の街灯に照らされた枯れ木です。
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この装飾や、光に照らされた枝を一枚絵として描くのはなかなか大変ですが、線としてシルエットにした事で光が当たってるように塗りわけが出来るようになりました。自分でもお気に入りのシーンです。

それと、ACCA特有でよく使用する表現のひとつがボケ背景です。

通常ですと撮影さんにお願いしてデジタルでぼかしてもらうところ、絵の具で筆のタッチを残したボケを作っています。

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画面を一括してぼかすのが普通のやり方ですが、絵の具のにじみによってボケを作るので、より味のある画面になってくれればという狙いがあります。
背景だけだとものたりなく見えてしまい不安になるのですが、キャラが乗ると綺麗に空間ボケになってくれます。
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描きこみ要素がないので簡単そうに見えるかと思いますが、画用紙が濡れている間に仕上げなくてはならないので、なかなか難しいのです。

こちらはデータでぼかしを作っていますが、ちゃんと筆で描いたようなぼかし方にしています。
ボケの幅も自分で調整ができるので、どのくらいの見え方にするかも考えながら描きました。

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はじめは探り探りで描いていたスタッフ一同ですが、だんだんこの絵柄にも慣れてきたところです。
お話も盛り上がってきているので、ますます楽しんで貰えるよう私たちも全力で取り組もうと思います!

ACCA13区観察課公式サイト
http://acca-anime.com/