制作裏話

祝・『輪るピングドラム』10周年 あの聖地は今 in荻窪

祝・『輪るピングドラム』10周年

こんにちは座間です。

劇場版アニメ『RE:cycle of the PENGUINDRUM』が2022年に公開されることが決定しましたね♪
(劇場版の内容は私もまだ知らないので、詳細が発表されるのをとても楽しみにしています)

『輪るピングドラム』は初TVシリーズ(&初美術監督補佐)のお仕事だったため、非常に思い入れのある作品です。

放送から10年…
10年も経つと街もだいぶ変わっていて
せっかく荻窪に聖地巡礼に来たのに、建物が変わっててわからないよー
という迷子を出さないために、今回の記事を作成しました(`・ω・´)
どうぞ、懐かしい絵をご覧になりつつ
最後までお楽しみいただけると幸いです。

高倉家付近

主人公、高倉三兄弟が暮らしているお家です。
荻窪の特徴的なものがこの1カットに集められています。
では、一つずつ見ていきましょう。

1,ぎぼ材(荻窪画材)

ロケハン時


後ろの近代的なビルとは対照的で、荻窪駅前でひときわ目立つ古ビルです。
「おぎくぼ画材」の看板が間が無くなってしまい「ぎぼ材」になってしまっています。
実は放送前に取り壊されてしまった為、放送時すでに見ることができなかった幻のビルです。

現在

新しいビル(右・クリーム色のビル)が建てられています。
かつて古ビルが存在していたとは思えないですね。自然に入れ替わっています。

2,キリンとぶた

家の前のかわいいオブジェ

荻窪周辺にはいくつか同じキリンとぶたが存在していますが
実際に参考に使用されたのはこちらのキリンとぶたです。
今も現役で活躍しているようです(`-ω-´)

キリンさん、実際には目を見開いているんですね。ちょっと怖い(^^)

3,招き猫のオブジェ


玄関の脇に何故か置かれている「持ってきて置きました」感のある謎のオブジェ

こちら、現実の世界でも「持ってきて置きました」感を放ちながら、今も存在しています。

中の招き猫も現役です。

4,旅館の看板


通学路に登場している旅館の看板です。


当時のままです。時の流れを全く感じさせない存在感。すごい!

ピングセブン


荻窪西口駅前、タウンセブンがモデルになっています。
荻窪周辺で「お買い物といえばここ!」的な場所です。

お店前のベンチは待ち合わせスペースになっています
ここで横道にそれて、個人的なことをお話しさせていただきますと
このベンチの絵は私が東日本大震災発生時に描いていた絵なのですよね…
アニメを見たり、ここを通るたびに当時のことを思い出しています。

5,ピングセブン前

さて話を戻しまして、現在は…
外観は大体そのままですね。
(カフェは不動産屋に変わり、入り口も二重になったり、木の装飾が増えたり、細かいメンテナンスは行われているようです)



ベンチの方もそのままですね。

6,ピングセブン屋上

ピングセブンの屋上といえばこれ
この黄色の怪しい遊具


このシーン、この黄色の怪しい遊具が緊張感を盛り上げる要素になっていて面白いですね。

ロケハン時


実際に同じもの(直に描かれている注意書きも同じ)が存在していたんですよね。
この黄色の物体に子どもが群がる姿がシュールでした。

現在


無い! 

木製のオシャレな滑り台に変わっています。
周りもおしゃれに改装されていて、子どもたちに大人気の屋上広場になっています。
その事自体は素晴らしいことですが
シュールさがなくなり、少し切ない気持ちになっている私もいます。

7,ペンギンタウンズ看板

ロケハン時

現在

こちらデザインが一新されています。
なんとなく普段見ている道なのですが、こうして見比べるまで気づきませんでした…

8,荻窪仲通り

 


こちらの看板はそのままですが、鳥の装飾が無くなっていますね。

9,ケーキを買うフランス料理屋さん


「ありがとう、ございましたー」
でおなじみのフランス料理屋さん

ロケハン時


売っているものも外観もおしゃれなお店でした。

現在


ケバブ屋さん(奥)に変わっています。

実はこの通りのさらに奥で、このフランス料理屋さんの屋台が出ている事があるんですが
ネットで検索しても詳細が出てこなかったのでお店のリンクだけ貼っておきます。

10,元ミニストップ


トラックに引っかかってしまったペンギン帽を、追いかけるスタート地点のコンビニです。

現在


今は保育園に変わっています。

11,すずらん通り

現在

商店街の文字と電気の形が変わっていますね。
街中の看板は気づかないところで定期的にメンテナンスが行われているのですね。

こちらの商店街は街灯も右上に見えているような「すずらん」の形でした。

ロケハン時

現在

新しいデザインの街灯に変わっています。

 

12,リナちゃん


趣があるラーメン屋さん

この変わらない安心感。
一時的に屋根のビニールが破れてしまったりもしましたが、今は元通りに補修されています。

このラーメン屋さんについては佐々木さんのブログでふれています。 

そうなんです、リナちゃんは当時新人のめちゃめちゃ有能な制作進行さんのお名前です。

13,杉並区立中央図書館



こちらの図書館です

像は別の場所のものなので外観はほとんど変わっていません。

しかし館内は
とてもおしゃれに改装されていました。カフェもあり区立図書館で食事も楽しめます。

館内は撮影禁止でしたので↓改装内容が書かれたページのリンクを貼っておきます。
https://www.chuo-besthome.co.jp/local/suginami-city-library/

14,荻窪団地


企鵝の会の会合が開かれている団地

ロケハン時


錆や汚れが目立つ、とても雰囲気のある団地でした

現在

何ということでしょう、とてもきれいな団地に生まれ変わっています。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございます!

他にも参加作品でリクエストがありましたらいただけると嬉しいです!

 

今週のブログ当番 座間さんは こんな人

2008年美大油絵学科在学中にパブロでアルバイトを始める

卒業後そのまま入社

2013年『ヘタリア The beautiful World』(5期)で初の美術監督

神奈川県出身

 

 

POSTED COMMENT

  1. ミックスソフト より:

    子どもの頃よく荻窪へ行っていたので、ピンドラを見るたび懐かしく思っていました。
    ちょうど2011年に子どもが産まれて、荻窪へは足が遠のいていたのでだいぶ変わってしまったことに驚いています。
    今度の映画も楽しみにしております♪

    • pablo より:

      コメントありがとうございます!とても嬉しいです。気が付かず、返信が遅くなってしまい申し訳ありません。

      ピンドラで子どもの頃を思い出していただけていたなんて素敵ですね。
      私も記事を書くにあたり改めて取材をして、10年の変化に驚きました。

      これからも作品を大切にしていただけると幸いです😉

  2. 匿名 より:

    こんにちは。
    タイトルは目にしたことがあったのですが見る機会に恵まれず、荻窪が舞台になっていると今日偶然知りました。

    タウンセブンの上の「怪しい遊具」ですが、割と最近まであったんですよ。かなり前に人工芝と滑り台の複合遊具、ボルダリングウォールが設置され、「怪しい遊具」は扉を出た正面に置いてあったのですが、コロナ禍になってから立ち入り禁止⇒撤去となりました。子供たちも気に入っていたので残念でしたが、こうして作品の中に残っていたというのはすてきなことですね。ありがとうございます。
    ぜひ作品のほうも見てみようと思いました。

    • pablo より:

      コメントありがとうございます!気づかず返信が遅くなってしまい申し訳ありません
      なるほど、「怪しい遊具」が撤去されてしまったのはコロナの影響もあったんですね😢

      作品にも興味をもっていただきありがとうございます!ぜひご覧いただけますと幸いです

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