制作裏話

簡単にできる水彩表現

こんにちは、スタジオpablo代表の秋山です。

今回は
誰でも簡単にできる水彩技法
いくつかご紹介します。

アニメの背景画はジブリ作品を除けば
デジタルで描くのが主流ですが

「王様ランキング」や「葬送のフリーレン」などで
アナログ背景画が使用された影響からなのか

最近はアナログ的な味を求めた発注が増えてきている
印象があります。

簡単にできる水彩技法ご紹介

◾️ウェットインウェット

水彩画をやっていらっしゃる方にとっては
お馴染みの技法ですが(笑)

着彩したい箇所に最初に水だけ塗ります。

濡れている間に絵の具を塗ります。

自然に混ざる感じを利用したいので
「置くように」絵の具を塗ります。

◾️ 丸筆の先端をバラバラに加工して描く表現

100均(写真はダイソーの1セット3本入りの丸筆)

筆を濡らして
先端を机に押し付け、放射状になった中央に
瞬間接着剤を流し込んで固定します。

あまり放射状が強すぎない感じにすると使いやすいです。

樹木の葉っぱを描いたり


地面のタッチを入れたりするときに
使えます。

自分の意思に反した形になりますが
それをうまく利用しながら描くのが面白いと思います。

透明水彩に限らず 不透明水彩など
他の技法でも使える便利な筆です。

◾️水スプレー を使った表現

100均などで売っているスプレーで大丈夫です。
画用紙から30センチほど離して適量吹き付けます。

吹き付けてから描くと
にじみが出来たり、出来なかったりして複雑な表情になります。
(使用している筆は先ほど紹介した100均筆の加工筆のみです)

市販の画用紙でも使用可能ですが

下地に塗った色を活かしたい場合は
コットン100%の画用紙だと
塗った絵の具が乾くと、画用紙に定着しやすいので
やりやすいです。
アニメ背景画でよく使われているTMKポスター紙でも
あまり水を多く吹き付けすぎなければ作業可能です

◾️ サランラップ を使った表現

丸皿に絵の具をやや水を多めに溶いて
サランラップにつけて 叩くように描きます。

水分が多ければ、丸皿の端から絵の具を流し込むことによって
独特な表現ができます。

写真は暗めの絵の具を流し込んでから
画用紙を傾けて絵の具を移動させています。

濡れている間に枝を描き入れて
乾かすとこんな感じになります

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以上 簡単にご紹介しました。

絵の具は水彩系なら
小中学校で使った絵の具でも大丈夫だと思います。

コストもかからず
気軽に遊べます
興味のある方は是非試してみてください。

デジタルで絵を描く方でも
アナログ素材として使えると思います。

現在弊社では
今回ご紹介した技法を用いた作品を鋭意制作中です。

最後に宣伝です。

弊社で美術デザインを担当し、背景会社さん数社と一緒に担当させていただいている
TVアニメ『逃走中 グレートミッション
毎週日曜 朝9時~ フジテレビ 他にて放送中です。

是非ご覧ください。

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