こんにちは、座間です
私は趣味で3Dを使ってイラストやアニメを作っているのですが
社内で話をすると
3Dに関して、挫折したー、勉強したいなーと思っていてもなかなか一歩が踏み出せない
という話をとにかくよく聞くので、今回はそんな普段絵を描いているけど、3Dも作品に活かしてみたい、という人向けに記事を書いてみようと思います
私自身まだまだやりたいことの5%くらいしかできていないですし
「挫折したー」のレベルが私より全然高いレベルで言っている可能性も十分ありますが
何も話さないよりはいいと思いますので、勇気を出して書きますね
あくまで絵を描くことが好きな人向けです
映像制作会社やゲーム制作会社に就職して3Dでバリバリ仕事がしたい!という人とはちょっと精度が違うと思いますのでご注意ください
使っている単語も厳密な意味では違っている可能性がありますが、あくまで全く3Dをやったことがない人がイメージするための文章ということをご了承ください
まずは3Dソフトに関して
DCCツールを一つやってみることをおすすめします
DCCツールとは
統合型3DCGソフトのことで、
モデリング、シェーディング、ライティング、リギング、アニメーション、レンダリングなどができる統合型3DCGソフトのことです
アニメーションの現場でもよく名前を聞く
MAYAや3dsMax
あとはオープンソースの無料で使えるblender等です
近年はタブレットやスマホでだけでモデリングができる優秀なアプリがたくさんあったり
平面の画像や写真からAIで3Dを作成できるサービスがあったり
技術の進歩がすごいので、覚えても意味ないんじゃ?!と思われるかもですが
最終的に作ったものを一つのファイルにまとめて、自分でコントロールしてからレンダリングできるスキルはやっぱり便利なので
DCCツールを一つだけでも覚えておいて損はないと思います
それで何を選ぶかですが
とにかく始めることが目的なら、無料で使えるblenderを一度触ってみるのがおすすめです
ここからはblenderのお話になります
知識0から始めるのであれば、まずは操作方法を知るために
チュートリアルをやってみることががおすすめです
必ず、ライティングをして、カメラを配置して、レンダリングして、一枚絵に完成させるまでがセットのものが良いです
おすすめを2つご紹介しますと、一つ目は
こちら
東條あずささんのblenderクラスに参加される人が
受講前の準備のために作成された動画のようですが
個人的に色々チュートリアルを試した中で、いちばん絵を描く感覚に近いツールの使い方をされているのでおすすめです
https://www.azusatojo.com/japanese-blender-class
こちらで講座の参加者作品をみることができるのですが
初心者が受講期間でこんな作品が作れるようになるのか!とモチベーションが上がります
ちなみに美術監督でご活躍されている方もこちらの講座を受講されている方がいらっしゃるようです
もう一つはこちら
できるものがシンプルで綺麗なのでおすすめです
これでどのくらいのことができるようになるの?背景の仕事に活かせるの?学ぶタイパは?と疑問に思う方もいると思いますが
動画を見ないでこれらが作れるようになれば
FBXやOBJ形式のスタンダードな3Dのモデル素材なら
blenderに読み込んで、カメラで角度を合わせて、画像に出力して絵を描くガイドにすることは十分できると思います
(手描きのレイアウトに3Dを合わせる作業は、なかなか技術が必要ですが、最終的に出力したものをPhotoshopで変形加工を前提にするのであれば、かなり特殊なもの以外は大丈夫だと思います)
あとは3Dモデル自体をカットに合わせて少し調整することも可能になると思います
どんな便利機能があっても
基本的に、平面、立方体、円柱、球、等の中から作りたい形に一番近い形を新規作成して
形の変わり目つけて、形を作っていくのに変わりはありません
blenderの操作自体は難しくないのですが
どこで何の設定ができるのかが、ひと目では分かりにくため、慣れが必要なのだと思います
そう慣れ。慣れてしまえば正直そんなに難しくはありません
スマフォの使い方を覚えるみたいなものだと思っています
ものすごくいろんな機能がある便利なスマフォですが、普通の人が使う機能なんてごく一部じゃないですか
「こんな難しいもの使えない、わからない、無理無理」といっていた母が、いつの間にかyoutubeを見ていたり、LINEグループで集まるお店の場所を共有しているのを見ていると
何か新しいことを覚える時に、どんなことが便利なのか理解する前に
実際に触ってみて、できたことが面白ければ、どんどん覚えていってしまうんだろうなと思います
と、ここまでは覚えるタイパはいいと思います
そしてここから先は汎用性というより、趣味の領域になってしまうので
仕事で使えるか?効率がいいか?という問いには
うぅ〜ん🤨という顔しか今はできません、すみません
いくらアニメのレイアウトに3Dが使われるようになったとはいえ
背景に関しては出力された線画をガイドに0から仕上げるのが主流ですし
レタッチ作業でも、光の方向など大まかな変更も3Dのライティングではなく、手描きで書き直しているような状態なので…
3Dデータを調整させていただくことができないか3Dさんに相談させていただいたこともあったのですが
別ソフトでカメラを置いたデータをblenderで開くこと自体が難しいそうです
近年では、共同作業を優先して
制作会社さんが無料で使えるblender に切り替えたという話もよく聞きます
いろんな会社で使われるようになると
そのうち、アニメの共同作業に特化したアドオンや仕組みが開発ていくと思いますので
今、無理して自己流を極めるより、あとからみんなが使っている便利機能を覚えるのがいちばん効率がいいのかなと思っています
それより
3Dでもなんでも、最終的な画面でクオリティに差が出るところって
少ない要素で、的確に綺麗な形を捉えられる能力だったり
ディテールを描かないことで描いているように見せる粗密のバランスの技術
だったり
絵を描くことで鍛えられる能力だと思うので
そこに今は時間を使うのも選択肢の一つだと思います
ということを説明した上で
ただ”楽しいから”という理由だけのステップ2以降も書いていこう、と思いましたが
予想外に長くなってしまったので、今回はこの辺で
次回は実際に私が作ったものと合わせて具体的なことをご説明しようと思います。お楽しみに☺️