こんにちは、今井です。
今回は、特殊な用途で使用されていた放電管装置を紹介します。
ストロボ放電管 SN-4A1はストロボスコープの光源として使用されていたものです。
ストロボスコープは高速で回転しているもの 扇風機、ファンや、振動しているもの 共振しているスピーカーなどに照射し、回転数、振動数の測定、運動状態の観測などに使用されるものです。
アークリレー放電管 GR-11は魚群探知機などのトリガー管として使用されていたようです。
これらの放電管の放電実験が行える装置を製作しています。
現在製作中のため、使用した放電管、真空管や部品や実験の様子などを紹介します。
冷陰極4極アークリレー放電管 GR-11とストロボ放電管 SN-4A1
ガスが封入されており、赤い閃光を発します。
定電圧放電管 VRA145-T VRA135/50
発振回路の電圧を一定に保つために使用しています。 ガスが封入されており、電圧が加わるとオレンジ色に放電します。
左からダンパ整流管6R-K19、レギュレーター管6RA3、3極管6J6
整流管は交流を直流にします。
レギュレーター管はアークリレー放電管、ストロボ放電管に加える電圧を変えられるよう使用しました。
3極管は発振回路 アークリレー放電管の点滅回路に使用しています。
その他の部品 各種コンデンサー、抵抗、線材、電流計、ネオン管、ヒューズ、 真空管ソケット、変圧器 、各種スイッチ ツマミ 他
今回は全ての回路に真空管を使用し、他の部品も真空管時代(1950年前後)の物を使いました。
それらの部品は現在製造されていないものが多いので、気長にゆっくり探します。古い装置から取り外したものや、中古品、長い間使用されずに保管されていたものなどを入手し、テスター、測定器でチェックして使用します。
電子回路は、当時の回路集や電子管のハンドブックなどを探してきて参考に実験し、動作するよう部品の値を変更や回路を追加し、回路図にも結果を書き留めておきます。装置にできる可能性が出てきましたら、回路図を元に、実態配線図を描き、実際にケースを加工、塗装し、部品の取り付け、配線をしていきます。
テスターで動作チェックしながら、慎重に進めていきます。
ケースに組み込み動作チェックしているところ 真空管のヒーターが橙色に灯っています。
実験ですので、思い描くような結果にはならないことが多いのですが、思いがけない発見もあります。
製作には、まだしばらくかかりますが、完成しましたら紹介したいと思います。
そして、私も背景として参加している「どろろ」好評放映中です。
是非、ご覧ください。